夏になるとよく聞く「熱中症」とはどのようなものか知っていますか?
まず熱中症は高温環境であれば屋外、屋内関係なく起きます。日本では毎年200~300人程度が熱中症により死亡しています。しかも、その数は年々俗化傾向に有るそうです。
以前は良く使われていた「熱射病」は熱中症の症状の一つで、他には「熱けいれん」、「熱失神」、「熱疲労」があります。
なぜ起きるのか
人間は体内で、筋肉や内臓で熱を発生していますが、呼吸や、汗をかくことなどで放熱しています。しかし外気温が高くなることで、皮膚から放熱できなくなるどころか、逆に皮膚から熱が入ってきてしまいます。また湿度が高くなることで、汗をかいても蒸発しにくくなり、気化熱が起こりにくくなります。さらに運動で筋肉が熱を発生すれば、さらにその傾向は上がります。
体温が上昇し水分が失われることで、脳や内臓、筋肉で異常を起こします。症状としてはめまい、頭痛、吐き気、失神、筋痙攣などで重症になると意識障害もあります。
予防はできるの?
- 暑さになれる...少しずつ熱さになれることで汗をかきやすくなると言われています。エアコンの効いた室内だけでなく、外に出て熱さに慣れましょう。
- こまめに水分補給...汗をかくと水分だけでなく、ミネラルも失われます。水道水ではなく、2~3倍に薄めたスポーツドリンクや、ミネラルを多く含む麦茶に岩塩をほんの少し入れて飲むと良いでしょう。
- 無理をしない...体調不良の時は体温調整機能も低下しているので、熱中症になりやすいです。
- 手足を冷やす...人は身体の熱を手足から放出しています。水風呂に足だけ入っても冷えてきますよね。手のひら、足の裏を保冷剤で冷やしてみてください。
もしなってしまったら
- 涼しい場所で衣服を緩めて熱を逃がします。また動脈の通る頚部、わきの下、鼠径部を冷やしましょう。
- 水分を補給しましょう。この時はスポーツドリンクや麦茶ではなく、「経口補水液」がオススメ。経口補水液は身体に吸収されるスピードが麦茶などに比べ早く、熱中症対策としてドラッグストアでも販売しています。
- 救急車を呼ぶ...意識がない、ふらついて歩けない、立っていられない場合はすぐに119番しましょう。
熱中症は重症化すると死に至る場合がありますが、予防はできます。しっかり予防をして、暑い夏を乗り切りましょう!
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